シアトルロックとハートとの関連

2021年02月15日

90年代前半のシアトルで、ニルバーナやパール・ジャムを中心にグランジ・ムーブメントが興りました。
このムーブメントは、華やかで装飾的な80年代において主流であったロックに対するアンチ・テーゼであったため、80年代のメインストリーム系のアーティストは次々と失速していきました。

しかし、ハートはグランジ系バンドと同じシアトルを拠点にしていました。
華やかで装飾的な80年代を代表とするバンドであるハートとそれを否定するグランジ勢。
まさに、呉越同舟という感じですが、実際はどのような関係だったのでしょうか?

ニルバーナは特にガンズ・アンド・ローゼスやヴァン・ヘイレンを攻撃していました。
同郷であるハートは真っ先に攻撃の対象になったのではないかと思いました。
ちょうど、そのリアルタイム時は、ロックから離れていましたので、本当の事は全く分かりません。

しかし、パール・ジャムやアリス・イン・チェインズとは友好的でした。
パール・ジャムに関しては、ハート側が機材を貸したり、また共演したりしていました。
アリス・イン・チェインズに関しては、アンがアリスのミニアルバム「SAP」にゲストで参加したり、また、アリスの活動停止中にベーシストのマイク・アイネズがハートのメンバーとなったりしています。
また、ハートのロックの殿堂入りのスピーチはサウンドガーデンのクリス・コーネルが行いました。

グランジ系のアーティストは音楽性、年代、ムーブメントを超えて、同郷の先輩アーティストとしてハートをレスペクトしたいたのでしょうか?